茨城県笠間市の笠間稲荷神社参道の老舗【つの国や】

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 日本三大稲荷の一つで年間350万人が訪れる笠間稲荷神社。笠間市はそのおひざ元の門前町として発展してきました。その創建は白雉2(651)年といわれ、1370年弱の歴史を誇る神社の参道には、創業100年を超える老舗が数々あるようです。稲荷神社らしく参拝客をもてなすいなり寿司を食べられる老舗も複数ありますが、なかでも笠間では一風変わったそばいなりが人気だそうです。

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 今回訪れた「つの国や」は明治の後半に創業したとのことで、創業100年以上を誇る人気の老舗。もともとは旅籠で食堂も併設という形態だったそうですが、戦前から食堂専門になり、現在に近い形態になったとのこと。つい最近改装され、歴史と伝統を保ちながら、心地よい空間のお店になっています。

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 そばいなりはもちろん楽しみですが、まずはしょうがの効いた煮込みで乾杯です。

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 こちらではサクサクの衣で天丼が人気ときき、天ぷらをいただくことにしました。こちらの天ぷら、その軽い食感が何ともいい歯ごたえで、だしの効いたつゆの香りが食欲をそそります。

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 三種のこんにゃくの田楽には甘味噌だれがたっぷりとかかっています。このたれ、見た目にはわかりませんが実はピリ辛に仕上げてあり、口にした瞬間ちょっと驚きがあります。ビールのつまみにもよく合う一品です。

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 地元の方にはこちらのラーメンが人気だそうですが、そのラーメンにのるチャーシューはおつまみでもらうこともできます。とても柔らかく、醤油だれとカラシでいただきます。

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 さていよいよ笠間のご当地グルメ、笠間いなり寿司の中でも人気のそばいなりをいただきます。ふつうのお米のいなりずしもあり、クルミ入りのものなどもあるそうですが、こちらでは舞茸を使ったいなり寿司だそうです。

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 舞茸はそばいなりにも入っています。そばいなりの中のそばはお酢とあえてあり、結構酢を使っているとのことですが、時間をかけてしっかりなじませるため、つんと来るような酸味ではなくほんのり感じる程度です。おいなりさんとしての食感や味わいはバランスよく、後を引くうまさです。

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 そばいなりを〆にしようと思っていましたが、人気だという昔からあるラーメンがどうしても食べたくなり、こちらで〆ることにしました。鶏がらベースの先代から受け継いだ味は、正統派の東京ラーメンのイメージですが、さやえんどうや三つ葉が入り、胡椒がしっかり目に効いているなど静かに個性を主張している感じで、人気なのがわかります。

 こちらのご主人は和食とイタリアンでの修行と、お好み焼きの経験もあるという経歴の持ち主。40年くらい前にピザを出したが地元になじまなかったというエピソードがある、老舗の味を受け継ぎながら進取の気性の持ち主でもあります。一つ一つの料理もおいしい、笠間稲荷神社を訪れたら是非立ち寄りたいお店です。
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つの国や
茨城県笠間市笠間1276
0296-72-0061
不定休
10:30~18:00







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