日本橋室町の名門老舗そば【室町砂場】
そば屋といえばもちろんそばを食べに行くお店ですが、そばのみを提供している専門店から、うどんなどの麺類他、カツ丼などの丼ものが人気の食堂的お店まで様々です。ご存知の方も多いかもしれませんが、そば屋は日本の外食の中でも歴史が古く、江戸時代にはお酒も飲める場所として、居酒屋的に使われていたといわれています。
室町砂場は明治2(1869)年創業。そば好きならだれでも知っている「砂場」「藪」「更科」は江戸そば三大系譜といわれ、室町砂場は全国的にも屈指の名門老舗そば店。現在の店主は5代目だそうです。
そば屋で酒、といえば日本酒を思い浮かべますが、今回大好きなビールで「そば屋飲み」をしよう、というわけです。さて早速、老舗のそば屋といえばこのおつまみ、といえる王道をチョイス。
まずはそば屋の正統派のおつまみの一つ、板わさ=かまぼこで乾杯です。控えめにバックに移っていますが、中庭が日本庭園になっており、ちょっと贅沢な気分です。
続いて焼ネギと焼鳥。串に刺さずに提供される焼鳥は、レバーと正肉をかえしを使ったたれで焼き上げています。老舗のそば屋さんでは、焼鳥で定番ですが、専門店とはちょっと違ったたれの焼鳥がうまいのは、そば屋ならではの「かえし」の存在なのだと、改めて納得しました。
玉子焼もそば屋のつまみとしては代表的なものですが、こちらの玉子焼、絶品です。味付けにそばつゆを使われているとのこと。関西ではだし巻きと呼ばれる、出汁の効いた玉子焼が一般的ですが、関東の玉子焼でしっかり出汁を感じるものにお目にかかることはあまりありません。ボリュームがありますが、箸が止まらない美味さででぺろりといけます。
そしてそば味噌。そば屋飲みには欠かせない香ばしいなめ味噌です。定番のつまみをいただきましたが、こちらには老舗らしい、四季折々のつまみがあります。春のそら豆、夏の枝豆、秋の揚げ銀杏といった豆類。夏の冷やしとうがん鳥味噌がけ、冬の風呂吹き聖護院かぶらなどの煮物。その季節ならではの味覚も楽しみながらいただきたいものです。
さてそば屋飲みの〆といえば当然そば。最後にして一番のお楽しみです。実はこちらのお店、「天ざる」「天もり」そばの発祥として知られるお店。迷った末に、「ざる」と「もり」のシンプルなそばを選択。二つの蕎麦は打つ粉が違うと聞いて、食べ比べたくなりました。発祥の天もり、天ざるは今回はおあずけです。
ざるそばともりそばの違いといえば、一般的には海苔が載っているかどうかだと思いますが、こちらではちょっと違います。「ざる」はそばの実の芯だけを挽いた更科(さらしな)粉を使った白い更科そば。更科粉はきめ細かく、なめらかで上品な舌触りのそばになります。
「もり」は内層粉の一番粉を使った、更科粉よりは少し黒味がかったそばの香りの引き立つ仕上がりになっています。
つゆは濃口醤油に本ガツオのだしを効かせ、東京のそばつゆらしく甘が入ったもの。どちらのそばとの相性も抜群で、だしも醤油も基本的な部分は変わらず、永年お客様に支持される名店の味が守られています。
そば粉は時期によってその個性が異なり、秋の新そばは香りが引き立ち、管理のいい状態のそばは旨味が出てくるので、それぞれの季節でそれぞれの良さを味わえるとのこと。産地は特に決めずにその時にいいものを選んで使うそうです。
随所に老舗の風格を感じながら、一つ一つおいしくいただくことのできる名店でのそば屋飲み。次回は是非発祥の天ざる、天もりを〆に飲みに来たいと思います。
メニューはこちら
室町砂場 (むろまちすなば)
東京都中央区日本橋室町4-1-13 砂場ビル
03-3241-4038
日曜祝日定休
月~金:11:30~21:00(LO20:30) 土:11:30~16:00(LO.15:30)
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室町砂場は明治2(1869)年創業。そば好きならだれでも知っている「砂場」「藪」「更科」は江戸そば三大系譜といわれ、室町砂場は全国的にも屈指の名門老舗そば店。現在の店主は5代目だそうです。
そば屋で酒、といえば日本酒を思い浮かべますが、今回大好きなビールで「そば屋飲み」をしよう、というわけです。さて早速、老舗のそば屋といえばこのおつまみ、といえる王道をチョイス。
まずはそば屋の正統派のおつまみの一つ、板わさ=かまぼこで乾杯です。控えめにバックに移っていますが、中庭が日本庭園になっており、ちょっと贅沢な気分です。
続いて焼ネギと焼鳥。串に刺さずに提供される焼鳥は、レバーと正肉をかえしを使ったたれで焼き上げています。老舗のそば屋さんでは、焼鳥で定番ですが、専門店とはちょっと違ったたれの焼鳥がうまいのは、そば屋ならではの「かえし」の存在なのだと、改めて納得しました。
玉子焼もそば屋のつまみとしては代表的なものですが、こちらの玉子焼、絶品です。味付けにそばつゆを使われているとのこと。関西ではだし巻きと呼ばれる、出汁の効いた玉子焼が一般的ですが、関東の玉子焼でしっかり出汁を感じるものにお目にかかることはあまりありません。ボリュームがありますが、箸が止まらない美味さででぺろりといけます。
そしてそば味噌。そば屋飲みには欠かせない香ばしいなめ味噌です。定番のつまみをいただきましたが、こちらには老舗らしい、四季折々のつまみがあります。春のそら豆、夏の枝豆、秋の揚げ銀杏といった豆類。夏の冷やしとうがん鳥味噌がけ、冬の風呂吹き聖護院かぶらなどの煮物。その季節ならではの味覚も楽しみながらいただきたいものです。
さてそば屋飲みの〆といえば当然そば。最後にして一番のお楽しみです。実はこちらのお店、「天ざる」「天もり」そばの発祥として知られるお店。迷った末に、「ざる」と「もり」のシンプルなそばを選択。二つの蕎麦は打つ粉が違うと聞いて、食べ比べたくなりました。発祥の天もり、天ざるは今回はおあずけです。
ざるそばともりそばの違いといえば、一般的には海苔が載っているかどうかだと思いますが、こちらではちょっと違います。「ざる」はそばの実の芯だけを挽いた更科(さらしな)粉を使った白い更科そば。更科粉はきめ細かく、なめらかで上品な舌触りのそばになります。
「もり」は内層粉の一番粉を使った、更科粉よりは少し黒味がかったそばの香りの引き立つ仕上がりになっています。
つゆは濃口醤油に本ガツオのだしを効かせ、東京のそばつゆらしく甘が入ったもの。どちらのそばとの相性も抜群で、だしも醤油も基本的な部分は変わらず、永年お客様に支持される名店の味が守られています。
そば粉は時期によってその個性が異なり、秋の新そばは香りが引き立ち、管理のいい状態のそばは旨味が出てくるので、それぞれの季節でそれぞれの良さを味わえるとのこと。産地は特に決めずにその時にいいものを選んで使うそうです。
随所に老舗の風格を感じながら、一つ一つおいしくいただくことのできる名店でのそば屋飲み。次回は是非発祥の天ざる、天もりを〆に飲みに来たいと思います。
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室町砂場 (むろまちすなば)
東京都中央区日本橋室町4-1-13 砂場ビル
03-3241-4038
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月~金:11:30~21:00(LO20:30) 土:11:30~16:00(LO.15:30)
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