「食と農林水産業の地域ブランド協議会」設立総会開催されました

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 先日農林水産省で「食と農林水産業の地域ブランド協議会」の設立総会が開かれ、合わせてパネルディスカッションに参加してきました。ブランド化自体は最近ブームになっていますが、そんな簡単なものではないというのが基本的な認識。しかし、地域経済効果に直結することは間違いないことと、今回のパネルディスカッションのパネラーが魅力的だったこともあって、こちらの方とともに参加しました。

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 ブランド化のためには、当然ながらブランドに耐えうる品質の素材を持ち合わせていることが前提で、それをいかにイメージづけるかが勝負です。イメージづけのためには、その素材の良い点を整理し、発信のためにその情報を編集加工し、それを戦略的に広く周知していくことが必要です。これは観光領域において本業でやっていることなので、ブランド化の成功事例やその課題・手法などを知ることができれば、直接的にではないまでも、今の仕事ともリンクしながら地域経済効果につなげられる可能性がある、と思ったわけです。

 さて、つつがなく設立総会が行われ、つづくパネルディスカッションは個人的には非常に面白いものでした。パネラーの方々は以下の方々。
 東谷望史氏(馬路村農業協同組合代表理事組合長)
 井口義朗氏(三ケ日町農業協同組合営農センター部長)
 宮本 修氏(東京青果(株)常務取締役)
 白田典子氏((有)良品工房代表取締役)

当日の資料はこちらに
http://www.maff.go.jp/www/counsil/counsil_cont/seisan/titekizaisan/brand_conference/org_event/h191121.html

 全体を通じて感じたことは、ブランド化をしようとしてブランド化したというよりは、高い品質のものを本気で考えていかに売っていくかということを真剣に、真摯に取り組んだ結果がブランド化につながったということ。

 ブランド化をするために姑息に考えるのではなく、本当にいい商品を、どのように売るかを真剣に考えて、そのプロモーション領域をノウハウのある専門家と考え、流通経路をもつ専門家に売れる商品作りのアドバイスをもらうという、王道的な取り組みが必要なのだと感じました。

 今回面白かったのはそれぞれの立場で、それぞれの実感値と意見が聞けたこと。小規模の生産地での取り組みと、大規模の生産地の取り組みの視点の違いや、生産者側と流通側のとらえ方の違い、生産者視点と消費者視点の違いなど、どれが正しいということではなく、それぞれ必要な視点の話がてんこもりでした。

 ある意味、今後協議会でどのような展開をしていくかの難しさを感じるところもありましたが、さまざまな情報に触れるとともに、専門家の方々と懇親会などで意見を聴く場があれば、積極的にかかわっていきたいと思っています。

 また、個人的にはいい商品があればそれも紹介できればと思っています。

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この記事へのコメント

2007年12月04日 03:58
ルポと資料の掲載、ありがとうございます。
築地ファンとしては「大間のまぐろ」「関アジ・関サバ」といったブランド商品を斜めに見るクセがついているのですが・・・、こちらの資料を大変興味深く拝見しました。
農協の内部紛争みたいな事例は別として、市場に翻弄されない価格管理と資源管理を実現する試みとしては特に「あのりふぐ」のケースが極めて現代的なプロセスを辿っているように見受けられました。
個人的には、これら以外に「地酒」をテーマにしたシンポジウムなどもあれば聴講してみたいところです。
(長々と失礼しました☆)
2007年12月04日 10:36
>つきじろうさん
鑑識眼が確かなつきじろうさんとは、この辺りはじっくりお話したいですね~
地酒のシンポジウムはわかりませんが、関東国税局では地酒の試飲会はやっていないんでしょうかね?

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