福井県美浜町の幻の生(なま)菱餅【中西製菓】

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 子供の頃、ひな祭りに食べていた菱餅はおこしだったと記憶していたのですが、調べてみるとそれは「菱おこし」という菱餅とは違うものだと知りました。私の出身は千葉ですが、おこしとは別に小学校の頃、菱餅みたいな3食ゼリーを給食で見た記憶があるのですが、どうやら京都ではそれが当たり前で、各地でその3色ゼリーが点在しているらしいということもわかりました。

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 全国的に、ひな祭りには菱餅や菱餅的なお菓子を食べていることはなんとなくわかってるのですが、以前、美浜町の菱餅は柔らかいと聞きました。私がおこしの話をしたらどうやら全然別のものらしいということがわかり、とても興味を持ったのですが、ひな祭りの時期にしか売っていないということで、今回実際に食べることができました。

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 売っているのは創業明治27年創業の「中西製菓」。50年以上前に生まれた「湖月」というお饅頭が有名な老舗和菓子店です。ひな祭りに時期の数日しか売られない菱餅ですが、こちらの柔らかい菱餅の正体は求肥なのだそうです。いわば”生(なま)菱餅”。

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 すこし小ぶりの三層構造の求肥は餅粉と砂糖で作られた添加物なしの和菓子。すぐ固くなってしまうため賞味期限も短く基本的には2月28日~3月3日の4日間の予約販売となっています。一回当たり作るのが50~100個の単位なので、予約で余った分だけ店頭に出るという状況なので、例えば個人で1個買いたいと思っても、よほどタイミングが良くないと手に入らない幻の菱餅なわけです。

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 和菓子ナイフを入れてみます。この柔らかさ、伝わるでしょうか。

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 食べるときは3層まとめてでもよし、一層ずつ風味が違うので、一枚づつ外して食べてもいいそうです。これは普通の菱餅と同じですね。緑色の層は蓬(よもぎ)が練り込んであり、ほのかに草餅のような爽やかな香りがします。

 おこしやゼリー、らくがん、ういろう、すあまといったおやつになる菱餅は結構あるようですが、求肥で出来た菱餅は調べた限り、見当たりませんでした。美浜町では40年ほど前に、保育園や小学校の給食で食べやすいように柔らかく甘い求肥の菱餅がでていたそうです。給食でしか食べられなかったものが評判を呼び、自宅用に売ってもらえないかという要望を受け、予約で作るようになったのだとか。

 菱餅の起源には諸説あるようですが、菱花びら餅という京都の正月のお菓子が起源というのが有力な説のようで、そのお菓子には求肥が使われているようです(菱花びら餅の説明や歴史はとても興味深いのですが、私は素人なので是非調べてみてください)。美浜の菱餅はある意味、最も源流に近い菱餅といえるかもしれません。

菱餅 140円

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中西製菓
福井県三方郡美浜町久々子18-11
TEL:0770-32-0130
※菱餅の発売日は毎年2月28日~3月3日。要予約

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