|
(前編からのつづき) 確かに第一回の1.7万人が第二回で25万人なることを予想した人はいなかったでしょうから、その意味では不手際と映ったこともあったと思いますが、大体イベントというのは何も起こらないことはありません。 実際にはけが人が出るなど、大きなトラブルはなかった様ですし、イベント自体が問題視されるようなことではないと思います。楽しんで帰ってくれた人も多かったけれど、行列の管理や込み具合のところについては皆さん不満が残ったことでしょう。アナウンスやオペレーションについては、次回の参考になればと思います。 私はこれからもあくまで地元中心で、これまで通り思いを理解し、応援する気持ちを持った外部のイベンターにかかわってもらうべきだと思っています。先にも書きましたが、総合プロデューサーの配置については検討の余地があると思いますが。 プロデューサーの必要性を感じるのは、運営費の問題もあります。開催地は行政も巻き込み、複数のイベントを組み合わせるなど、イベント担当者には大変な負荷がかかると思います。 B−1としてお金を引っ張ってくるのも、プロデューサーが立って戦略的にやることで、担当者の負担軽減ができるのではないかと。金銭面で自立したイベント運営ができないと、開催ができる地域が限定されてしまうと思います。 ここまで規模が大きくなってしまうと、熱意のある地域での開催が、金銭面の足かせで開催できないということになってしまう可能性もあると思います。行政予算に大きく頼らなくともできる体制があればと思います。 開催地が優勝地という規定は確かに前回はありましたが、今回からは立候補で、B級ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会(通称:愛Bリーグ)の会議で決まったとのこと。 これを、開催地が強いに決まっているからずっと開催地が動かないのを避けるためだというコメントもありましたが、実際にはもう少し悩ましい問題で、今回ここまでではないものの、かなり大きなイベントになることが予測され、優勝地に開催権を与えることが、むしろ参加したいと考える団体の足かせになることが危惧されたのではないかという話。 そこで、逆に足かせをはずして現実的にイベント実施可能なところが準備も含めて立候補するという形になったのではないかと思います。 参加団体については、私も正直納得していないところがあります。あくまで私見ですが、そもそもご当地グルメというのは発掘するべきものであり、開発したり創出しては、決してうまくいいかないものだと思っています。 単純な話ですが、観光客目当てに作っても、地元の人が食べなければお店にメニューとして定着しません。そもそも地元の人が食べないメニューはご当地グルメなのかという話です。 大都市圏と地域では少し事情が違っていて、たとえば札幌のスープカレーは、実質的に火がついたのはここ10年ほど。しかし行政が仕掛けたのでも、民間団体が仕掛けたのでもなく、自然にお店が増えていったのです。これができるのは商圏に経済力があるからこそ。 福岡でも最近「炊き餃子」なるとんこつベースのスープで炊いた水餃子が増え始め、新名物となり始めています。これはむしろ地元の人が食べることで増えてきており、やっとガイドブックにお目見えし、観光客にも情報発信されるようになったというもの。 要するに経済力がある商圏では、これからでも新しいご当地グルメが、「お店の努力で」「自然発生的に」出来てくることはありますが、地域においてはすでに地元の人が食べているものを発掘し、情報を編集加工=食べ歩きマップを作るなどで観光客を意識し、その結果観光客も増えることでメニューを提供する店が増える構造でなければ、絶対にうまくはいきません。 地域の商圏はご存じのとおり大変縮小しており、むしろご当地グルメを発掘し、外部からの観光客を増やすことで、ご当地グルメのお店の存続させていくというような話だと思っています。 全国を食べ歩いていると、後継者がおらず二度と食べられなくなってしまったメニューも出始めています。戦後の昭和20年代から30年代に生まれたご当地グルメは、お店の主人が20代で始めればもう70代から80代。これからの10年、何の手も打たなければ、次々と幻のメニューになってしまう危険があるのです。 地域のためのみならず、日本の食文化のためにも、目先のピーアールのためにメニューを開発するのではなく、ご当地グルメを発掘し、しっかり情報発信をし、多くの人に来てもらうことが必要だと思うのです。 今回開催の富士宮はご当地グルメを活用したまちおこしでは、最先進地です。その経緯については最近発売された「ヤキソバイブル」を見ればよくわかります。6年間の経済効果は217億円なのだとか。すごいことです。 私はB−1グランプリは、地元に当たり前のように受け入れられ、長年育まれてきたメニューに脚光が当たることで、マスコミも取り上げ観光客も増えるきっかけになるイベントであると考えています。町おこしのために開発したメニュー発表の場になってしまうとただの一過性のイベントになってしまうとの危惧を感じます。 「僕のまちでは当たり前。君のまちでは知らないの」。そういうメニューだからこそひとの興味をそそるのだと。食文化も一緒に理解してもらい地域のファンを作っていく。外からの評価で地域が誇りをもつ。そういうイベントになってほしいと考えると、歴史ある本物のメニューでなけらばならないと思うのです。 マスコミのはしくれとしては、地元の人が知らない、食べたことのない新メニューをマスコミが取り上げ続けることはなく、観光客がそれを目当てに来ることはありません。 「これからの観光は食だ」という話を最近よく耳にしますが、思いつきで開発した様なメニューを、自分がほかの町までわざわざ食べ行くかと考えれば、おのずと答えがわかるはず。 最近のご当地グルメはブームのようになっていますが、地元に根付いたものが中心であれば、温泉ブームが定番化したのと同じ現象が起きると思います。 逆に一つ間違えれば、偽物温泉で信頼を失墜し、いい加減な管理の施設のせいで、かけ流しの温泉に塩素を投入させられるという愚挙がまかり通ってしまうような、とんでもないことも起こります。 悪貨が良貨を駆逐するような、安易なレシピ開発やメニュー開発なるものがご当地グルメとして席巻はじめるような事態は考えただけでもぞっとします。 もちろん新メニューは単発のイベントとしてやったり、個店で開発するのはいいですし、素材ありきでレシピ開発をするのはいいでしょう。もっともレシピコンテストのメニューで定着したのをほとんど見たことはありませんが。 裏側まですべての人に理解してもらう必要はありませんが、しっかりしたコンセプトで取り組むことで、ご当地グルメのイメージが確立し、ご当地グルメなら安くておいしいと直感的に感じてもらえるようになればと思います。 長い長い独り言、最後までお読みいただきありがとうございました。いろいろ書きましたが、もう身内のイベントではなくなってしまったB-1グランプリ。 第3回は久留米の開催が決まりました。また是非とも久留米で盛り上がりたいですね。 (前編はこちら) ★追記 つきじろうさんの興味深い分析はこちら おかげさまでグルメランキングでベストテンいり。まだ出たり入ったりですが・・・ひきつづき1日1回ぽちっとお願いします |
| << 前記事(2007/06/08) | トップへ | 後記事(2007/06/10)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
ご意見、しっかりと読ませていただきました。B−1、そして日本の食文化を愛するものの端くれとして、続きのお話しを是非ともさせていただきたいと思います。繰り返しになりますが(笑)、東京で飲みましょう! |
ミルフォード 2007/06/09 01:30 |
ご無沙汰してます。 |
さるくちゃん 2007/06/09 17:25 |
福山似のミルフォードさん、こんばんわ。続き語ると鬱陶しいかもしれませんよ(^^;) |
ぶれいぶ 2007/06/10 01:35 |
さるくちゃんさん、こんばんわ。 |
ぶれいぶ 2007/06/10 01:50 |
こんばんは。 |
ケロロ3世 2007/06/12 23:31 |
ケロロ3世さん、こんばんわ。コメントありがとうございます。 |
ぶれいぶ 2007/06/13 01:49 |
ぶれいぶさん、こんにちは。 |
kon 2007/06/20 12:45 |
konさん、こんにちは。事務局本当にお疲れ様でした。 |
ぶれいぶ 2007/06/20 13:44 |
| << 前記事(2007/06/08) | トップへ | 後記事(2007/06/10)>> |