滋賀長浜の新たな挑戦~丁稚・弟子入り体験

 滋賀県は私にとってはあまりなじみのない県で、ご当地料理に関してもほとんど知識がありませんでした。先日、私の仕事の師から湖北長浜のうまいものの話を聞かされ、今回機会があって食べ歩くことにしました。

 とはいっても主目的は食べることではありません。最近注目を浴びている琵琶湖沿岸の北近江地域はNHK大河ドラマ功名が辻の舞台。その中核のまち長浜は黒壁の町並みで有名です。秀吉ゆかりの地でもともと歴史・文化の地域資源豊かなところでしたが、黒壁を活かした街づくりで、地域活性に関わりを持っていれば知らない人はいないくらいの先進事例としてとても有名です。

 長浜を訪れたのは二度目でしたが、以前来た時にはさらっとまちを歩いてすぐに帰ってしまったので、まちの魅力はあまりよくわかりませんでした。今回長浜に来たのは、首都圏のとある中学校の修学旅行の受け入れの現場を勉強するためでした。

 昨今の修学旅行の流れは体験型観光が主流になりつつあり、しかも1時間でできるようなお手軽な体験よりも、農業や漁業などの生業としている現場に赴き、生産者がインストラクターとなるような本物の体験が脚光を浴びてきています。修学旅行を単なる観光旅行ではなく、教育効果の高いものにしようという雰囲気が学校にも、修学旅行を販売する旅行会社の専門部署にもじわじわと浸透してきたということだと思います。

 残念ながらそれに答えられるプログラムは決して多くないのですが、全国に少しずつそうした受け入れができる地域が増えてきています。体験学習・教育旅行に携わる方々には有名な長野県飯田市を中心とした南信州地域は先進的でユニークな取り組みで大変有名ですが、その活動の中核となる南信州観光公社をはじめ、本物の体験プログラムの提供に取り組む「全国ほんもの体験ネットワーク」という組織があります。湖北地域はこの組織にも関わっている地域の一つです。

 湖北地域は私が師事している体験型観光の第一人者の方が関わっており、今回の受け入れは一次産業系の体験学習ではなく、三次産業系、すなわちサービス産業の体験学習プログラムの取り組みということで、非常に面白い取り組みだったため、現場にご一緒させていただきました。

 具体的には表題の丁稚・弟子入り体験ということなのですが、長浜は近江商人の町でもあり、現在でも商店街に数多くのお店が軒を連ねています。今回の受け入れでは270人の生徒さんに92軒のお店で二日間にわたり様々なお手伝いをしてもらいました。

 首都圏では商売をやっている方のお子さんも少なくなり、また自営業の家でも違った業種には関わることはめったにありません。インターンシップや仕事体験といったカリキュラムもありますが、「商人」のもとで、「商売」を学べる機会というのはなかなかなく、また全員でそのような体験をすることもないと思います。

 もちろん一般の仕事体験を否定するのではなく、日本を代表する近江商人の文化や姿勢を、手伝いをしながら体験の中から学ぶというのもとても意義深いことだと思います。どこでもできることではありませんが、昨今なんとなく薄れてきている日本のよさもこうした取り組みの中で復活できるのではないかと感じました。今後の広がりに期待したいと思います。

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この記事へのコメント

ミルフォード
2006年05月19日 01:11
写真のない記事。響きました。良かった。
とはいえ、長浜といえば、餃子、ラーメン。明日あたりから登場?

ぶれいぶ
2006年05月21日 10:13
おー、ミルフォードさん、こんにちは。お褒めに預かり光栄です。たまにこういう仕事で出会った現場の話を書きたいと思っています。また東京でお付き合いください。

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